Rockefeller University
 
ロックフェラー大学Founder's Hall

この大学は、アメリカ最大の大富豪、初代「ジョン・D・ロックフェラー」(John Davison Rockefeller 1839-1937)が、1901年に100万ドルを寄付して設立した大学で前身は、ロックフェラー医学研究所という私設研究機関でした。

1954年に大学院が改組され、1965年にロックフェラー大学(The Rockefeller University)に改名されました。大学と言っても、大学院学生の教育だけを対象にした大学院大学であり、1学年約20名ほどの学生しかとらない小数精鋭の方針をとっています。 大学院学生は、約4〜5年の研修で卒業し、Ph.D.を授与されます。またM.D./Ph.D.両者の取得を目的としたコースでは、ニューヨークホスピタルとメモリアルスローンケタリング研究所と3つの異なる私立団体が組んでBiomedical Programという方式で共同研究が行われ、基礎研究、臨床の教育が行われております。
(写真左)ロックフェラー大学正門、(写真右上)野口英世博士の研究室があったFlexner Hall、(写真右下)図書館にある野口英世の写真
 
野口英世は設立当初の研究員。
”研究の自由”の精神は今も続く。

日本人研究者として、1904年から野口英世博士が、ここで梅毒や黄熱病の研究を行ったことで知られています。 大学で最も古い建物であるFounder's Hall(図書館)の2階ドアを入ると右手に初代ジョン・D・ロックフェラーのブロンズ像が、そして左手には腕組みする野口英世博士の像が置かれています。(写真下)
後ろの壁には、野口英世とスタッフの集合写真が飾られており、当時の英世の活躍ぶりが伺えます。
野口のほかには、日本癌生物学の始祖である中原和郎博士(国立がんセンター総長)が、1917年から7年問この医学研究所で研究し、当財団の最高名誉顧問である野口照久先生も兼任教授として名を連ね、文化勲章受賞者の花房秀三郎名誉教授をはじめ、佐々茂教授など常時数十名の日本人研究者が活躍しております。


医学系研究機関として世界的に評価が高く、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(M.l.T.)と並んで全米トップクラスにランクされている名門大学です。
これまでに20名以上のノーベル賞受賞者(内現役教授に5人)を輩出しており、そのほか数々のラスカー賞受賞者などアメリカ医学をリードする研究者を生み出しております。
この大学が、残した絢爛たる業績を振り返ると、改めて米国の高等教育研究機関のレベルの高さと活力の大きさを感じます。

 
野口英世博士が研究に没頭したロックフェラー医学研究所(現ロックフェラー大学)

ロックフェラー大学は、ニューヨーク市内マン八ツタン島のイーストリバー沿い、イースト62丁目から68丁目の問にある14エーカーほどの敷地にあり、当財団の本部からおよそ2キロメートルほどの距離にあるます。北側にはコーネル大学付属ニューヨークホスピタル、西側にはメモリアルスローンケタリング癌研究所が接して存在しています。
ロックフェラー大学全景
 
Bruce S. McEwen, PhD
Professor and Head, Laboratory of Neuroendocrinology
 
中村博士の研究室にて
 
評議員の木島利道、大塚裕雄氏も同行
 
大学に保存されている野口英世が使用したフラスコ
 
ロックフェラー大学は、創立当初から日本との関係が深く、関東大震災(1923年)で、焼失した東京帝国大学(現東京大学)附属図書館の復興はロックフェラーの寄付金によるものでした。
寄付への御礼として東京大学よりロックフェラー氏に送られた精巧な鋳銅製の新図書館のミニチュア
 
その後も国立公衆衛生院の建物も同財団の基金で建設され、戦後は東京大学医学部附属図書館が、ロックフェラー財団のChina Medical Boardの資金で建設されております。
 
この大学の名誉理事長であるデイヴィッド・ロックフェラー氏は、現在、ロックフェラーグループの会長で、51年間、この大学の理事ならびに理事長として維持、発展に努められた方です。


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